残存条項(survival clause)

残存条項とは、契約期間満了または契約違反等で終結すると契約は当然に効力を失います。しかし、実際は契約がなくなったとしても当事者間で一定の制約や義務を課すことがどうしても必要になってきます。
例えば、現在取引している商品等の支払に影響を受けたり、契約に際して、提供した技術商法や営業情報などの秘密が保持されないという状況は避けなければなりません。
このようなことを守るため、残存条項を設けて一部の権利義務を契約終結後も有効に存続させておく必要があります。契約書作成した後や契約書を受け取ってチェックする場合などは、この残存条項をしっかりと確認し、抜けているところが無いかチェックする必要があります。
確認すべき点は、

  • 残存条項となっている権利義務に該当する条項をチェックする
  • 権利義務に該当している場合、具体的な手続きと対応方法が必要なのか考えておく
  • 自社の情報が守られるのかどうかチェックする
  • 契約終了後に個別の取引が継続している場合に、その取引はどうなるのかチェックする
  • 契約内容によってはまだあるかと思いますが、契約交渉時や契約締結後も十分に注意を払い、残存条項のリスクとメリットを検討する

契約当初から終結後のことも考えておくと、いざというときも慌てずに対応ができます。

Copyright(c) 2011 NPO法人設立専門事務所 ミライ行政書士法人 All Rights Reserved.